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当時、「初代」であるWindows 10 Mobile搭載 NuAns NEOの初期ロットを購入した私は、その類い稀なコンセプト・・・アルミニウムやガラスにとらわれないマテリアルを活かした205通り（当時）のデザインカスタマイズ、そしてモニターとキーボードを用意すればデスクトップPCのように使える※Continuumを体感しようと工夫をし、情報を集め、そして・・・疲れてしまったのでした。
※スマートフォンをモニターやテレビにつなげれば、あたかもPCのように使うことができるWindows 10 Mobileの機能

対応ソフトの拡充、タイムリーなシステムアップデート、そして期待される機能の追加。それほど楽観視していたわけではなかった購入時の目論見をも大きく外れ、残念ながら「初代」は普段使いにするには諦めなければならないことが多すぎたのです。せっかく自分好みのデザインにしたにもかかわらず、普段使いにはできない。何とも言えない悔しさと苛立ちばかりが残りました。

しかし、あの時悔しく残念な思いをしたのはユーザーばかりでなく、メーカーであるトリニティもそうだったのではないか・・・新たにAndroid 7.1を採用し、文字通り「Reloaded」された後継機種を今回手にして、そう感じました。

いたってプレーンなAndroid OSを搭載した「NuAns NEO [Reloaded]」は、実に「当たり前のことを、当たり前の速度で」こなしてくれます。当たり前に思えるほど、そこにストレスを感じないのです。発色が綺麗な5.2インチフルHD液晶ディスプレイは視認性も良く、指先の操作をレスポンスよく映し出してくれます。Twitterのタイムラインを軽く指先でフリックしたときの、引っかかりのない軽やかな描画。そして一日を仕事を終え帰宅してもなお、まだ余力を残しているバッテリー残量。

決して突出した性能を持っているわけではないが、普段使いに不満を感じさせない使い勝手・・・これこそが「NuAns NEO」というコンセプトの実現に必要だったものなのです。更に種類を増やし、700通りを超えた組み合わせから得られる「自分らしいデザイン」に一目惚れしたとしても、機械には興味がなく所有するデザインにこだわりを持つ層にも不満を与えない使い勝手が「NuAns NEO [Reloaded]」にはあります。

「NuAns NEO [Reloaded]」を借りていた3週間。そのほとんどを、私は元々所有していたスムースブラックのFLIP Caseと組み合わせて使用していました。また、Android OS採用により、Android Wearとの併用ができるようになったことも「初代」での不満を解消してくれました。液晶の保護もさることながら、その全てを包むスマホであることを感じさせないたたずまいのFLIP Caseと、さまざまな通知をそっと知らせてくれるAndroid Wearとの相性は抜群で、必需品となったスマホとの関係をよりスマートなものにしてくれます。

元々、「初代」の NuAns NEOを所有していたこともあり、「NuAns NEO [Reloaded]」はまるで以前から使っていた愛機であったかのように私の生活に馴染み、私も「NuAns NEO [Reloaded]」をより深く活用することができました。今回は期間が区切られた利用だったために、おサイフケータイについては設定して使用しなかったのですが、これまでにおサイフケータイを利用されていた方であれば特に重視される機能だったでしょう。防塵防滴仕様や指紋認証機能だったり、他にもお伝えできていない機能が「NuAns NEO [Reloaded]」にはあります。

ただ、私がこのレビューで伝えたいたった一つの事は、性能や機能でスマホを選ばなくてもよい、そんな選択肢をトリニティが「NuAns NEO [Reloaded]」でようやく示してくれた。これに尽きるのです。

レビュー記事作成：Rydeen