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1. モニターをさせていただくまで

自分は、2008年に日本でiPhoneが発売された当日に購入し、以来、iPhone一筋です。1993年にMacユーザーとなって以来、個人ではずっとMacユーザーでもあり、自分にとってのiPhoneはまさに念願の「手のひらMac」が現実になったガジェットだと思っていて、iPhoneは自分にとっては電話ではなく、コンピューター（= Mac）そのものなわけです。

最近というより、ずっと以前からは、Macでなければできないことというのは随分と減って、Windowsでも基本的には同じことができるようになったと思います。iPhoneとAndroidでも同じこと（むしろAndroid環境の方ができることは多いかもしれませんね）になっていると思います。そういう点ではMacやiPhoneにこだわる意味も今はあまりないのかもしれませんが、Apple WatchやAirPodsユーザーでもある自分には、なかなかアップルのエコシステムからは抜け出せそうにもありません（笑）。

そんな自分ですが、iPhoneと違い、頻繁に登場するAndroidの新型のニュースを目にする中で、唯一興味を持ったのが、NuAns NEOでした。Windows 10 Mobileを搭載した、このスマートフォンは色々と可能性を秘めていたように思いますが、素人目には先行きも不透明な状況になっているようで、ユーザーでもないのに残念に思っておりました。

そこへ登場したのが、今回、モニターをさせていただくことになった、NuAns NEO [Reloaded]というわけです。TwitterのTLに流れたきたモニターキャンペーンを見て、ダメ元で申し込んでみたのですが、やっぱりダメで…。

だったんですが、応募が多かったことから第二弾が開催されることになり、ありがたいことに選んでいただけたというわけです。メールをいただいた時には、このご時世、フィッシング的なことも頭に過ぎったのですが（笑）、モニターをさせていただくことになりました。

2. モニターをさせていただいて

モニターをさせていただいたのは3週間ほどでしたが、実際に触る機会は初めて。これが初めてのAndroidということもあり、NuAns NEO [Reloaded]とは関係ない部分もあるかもしれませんが、印象に残った点を挙げたいと思います。

モニター期間が限られていたこともあり、以下の機能は試しませんでした。

・おサイフケータイの機能（データの引き継ぎなどが面倒に思えたため）
・ゲーム（現状、iPhoneからもゲーム類はすべて削除しており、ゲームをする習慣はなくなっているので）
・Google Playからのアプリ購入

まずNuAns NEOから惹かれていたのは、その特徴的なTWOTONEカバー。

他のスマートフォンはiPhoneも含め、大量のケースが世にあふれていますが、背面すべてを覆うタイプか手帳型がほとんだと思います。しかし、このTWOTONEカバーは種類が豊富に用意されているのはもちろん、上下の色・素材を自分の好みによりさまざまに組み合わせることができるようになっているのが、非常に魅力的です。自分好みにカスタマイズすることにより、常に手元にあるガジェットに対する愛着感も高まり、季節や気分によって、気軽に変更できることも良いです。

ディスプレイは自宅内、外など日常のさまざまな環境の中でも、非常に見やすくて良かったです。また、標準のアプリを利用する限りですが、処理上のストレスもなかったですし、操作上のストレスなく、非常に快適でした。

特に操作性に関するところでは、iPhoneで指紋認証に慣れ親しんでいたものの、自分の指先の状態によるのか、時としてまったく認識しないことも多々あります。これが結構なストレスなのですが、このNuAns NEO [Reloaded]は利用している間に認証できないケースはまったく発生せず、非常に快適でした。

指紋認証の機能は、自分が使った限りにおいては、iPhoneよりも認識力とかは上なのかと感じずにはいられませんでした。加えてAndroidはパスワードでのロックではなく、パターンロックが使えるのは良いなぁと改めて感じました。

また、NuAns NEO [Reloaded]にあり、iPhoneになくて残念に思っていたのは、aptXへの対応です。iPhoneは公式に明らかにされていないようですが（自分が知らないだけかも）、BluetoothのコーデックはAACのサポートしかありません。

最近、個人的に購入する機会も増えたハイレゾ音源を楽しむには、やはりaptX。もっと言えば、aptX HDへの対応を期待したいところ。iPhone 8 Plusはもちろん、音質というのはコーデックのサポートだけでは決まらないのは承知しているつもりですが、やはり心情的なものはなかなか拭えないものです。

aptX HD対応のBluetoothイヤホンを所持していないのが残念でしたが、aptX対応のERATO Apollo7と組み合わせて楽しむことができました。ERATO Apollo7はiPhone 8 Plusと組み合わせて普段から利用しており、通勤時間帯の大きなターミナル駅のホームでは、聴いている音楽が瞬間的に途切れることが日によってはあるのですが、NuAns NEO [Reloaded]との組み合わせでは、それと同等。あるいはそれ以上に安定して楽しむことができました。

また、NuAns NEO [Reloaded]に直接関係ありませんが、Androidの標準アプリであるGoogle Play Musicでハイレゾ音源が再生できるのを知らなかったもので、これは嬉しい誤算でした。

まぁ手持ちのAIFFは再生できなかったのですが、標準機能でハイレゾ音源が再生できるのは嬉しい限り。十分ではないかもしれないが、それをより生かせるaptX/aptX HDをサポートしているNuAns NEO [Reloaded]とイヤホン/ヘッドホンの組み合わせは良いですよね。

3. iPhoneユーザーとして移行についての心配事項

ということで、モニターさせていただいた期間を通じて、Andoroidも結構、良いのだと感じましたし、NuAns NEO [Reloaded]は良いガジェットだと感じましたが、iPhoneから乗り換えますか？　と聞かれると、ここがなかなか難しい… (^^;;

まず、あまり詳しくないので、誤解があるかもしれませんが、OSのサポートについての不安があります。iPhoneのiOSは新バージョンになっても、古いモデルも割と長くサポートしてくれる印象があります。

機能的にも一般的には十分な機能が揃い、価格も正にパソコン並みになり、毎年毎年、新しいモデルに乗り換えていくという時代でもないと感じていますが、そうした中、長くサポートがあることはユーザーとして安心できます。

対して、Androidは割と新し目のモデルであっても、OSのアップグレードができなくなるとか、同時期のモデルでもこちらのモデルはアップグレードできるけど、こちらは対象外。というようなことが起こっているような印象を持っています。

次にセキュリティ面。iOSアプリが提供されているアップルのApp Storeに比べると、Android向けのアプリが提供されているGoogle Playのアプリにマルウェアが仕込まれていたなどの話題を見ることが多いような気がします。

Mac、Windowsに限らず、パソコンにはウィルス対策用のアプリを入れておかざるを得ない状況はあまり良いとは思えませんが、自分が被害者になることはもちろん、加害者に加担するようなことになる可能性もある現在は仕方ないところもあります。

同様にAndroidにはそうしたアプリも用意されていますが、できればインストールをしたくないのも事実で、iOSはそうした面では安心感が上かなと。もちろんiOSデバイスもまったく安心などということはないのですが。

最後に、移行に関わる費用。単純に移行するには、もちろん費用は必要ありませんが、問題は有料アプリです。それなりに自分はアプリを購入してきたのですよね。

先にも挙げたように、iOSとAndroid両プラットフォーム向けに用意されているアプリも多いと思うので、その点では乗り換えるのは容易なのですが、アプリがすべて買い直しになるというのは、心情的にもお財布的にもなかなか痛い。一つ一つのアプリの金額はそれほどな額ではないと思いますが、まとまるとやはりそれなりの額になりますよね。後は、やはりiOSしかないアプリというのもあり、う〜んとなってしまうのでありました。

謝辞
気になっていたNuAns NEO [Reloaded]とiPhoneとの違い、iOSとAndroidとの違いを実際の日々の中で体感することができた、今回は本当に良い機会に恵まれたと思います。ありがとうございました。

レビュー記事作成：KAKU