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NuAns NEO [Reloaded]のカメラ性能がアップ – 改良のポイントを詳しく解説

2018.11.15

ビルド番号:NuAns-NEO2-V31より性能が大幅に向上した、NuAns NEO [Reloaded]のカメラ性能のチューニングを担当されたアキュートロジック株式会社に、改良のポイントについて詳しく伺いました。

このたび、NuAns NEO [Reloaded]は「ビルド番号:NuAns-NEO2-V31」よりカメラ性能が大幅に向上しました。そこで今回は、カメラ性能のチューニングを担当されたアキュートロジック株式会社(以下、アキュートロジック)応用技術開発本部の小泉マネージャーに、改良のポイントについて詳しく伺いました。

-アキュートロジックについて教えてください。

弊社は、組み込み用デジタル画像処理分野の技術を持った社員20名の会社です。

カメラの画質を決める3A(AE、AWB、AF)について独自の技術を搭載したソフトウェアを開発し、主にスマートフォン向けに顧客へライセンスしています。五反田に本社、札幌にデザインセンターという研究開発拠点があります。

-今回、どのような経緯でNuAns NEO [Reloaded]のカメラ調整を担当することになったのでしょうか。

トリニティに関しては、以前から個性的な製品を市場に出しているメーカーとして注目していました。

トリニティの原動力「デジタルライフを豊かにすること」が「デジタル画像ソフトウェア技術を通して世界中の人々に新たなライフスタイルを提供する」という弊社のミッションに相通じるものがあると感じ、今回カメラ調整という形で協力させていただきました。

-専門家から見て、NuAns NEO [Reloaded]のカメラはどのような評価になりますか。

良いところとしては、色再現性ですね。評価環境(DxOAnalyzer、Imatest)での色再現性が良いです。

反対に、改善点としてはホワイトバランスが挙げられます。屋外でホワイトバランスが合わないことがあり、“色かぶり(赤かぶり)*”が起きています。

*色かぶり:実際に見た色と写真の色でギャップが生じているもの

また、低照度側の露出レンジが狭いために夜景が暗くなってしまうことがあります。

さらに輝度のダイナミックレンジにおいても、他社機と比べて表現域が少し狭いです。

-挙げられた問題は、なぜ起こってしまうのでしょうか。

ホワイトバランスの処理で重要な項目に、光源推定があります。この光源推定を誤っていると、人間の見た色と写真の色にギャップが生じてしまいます。

例:光源(実際):曇りの日の屋外+光源推定:晴れの日の屋外
⇒白を青みがかった白と補正

NuAns NEO [Reloaded]では、いくつかの撮影シーンにおいて光源推定と人間の見た色への補正が適切でないものがありました。

そこで、弊社のAWBソフトウェアに入れ替えを行ない、撮影シーンごとに適切な光源推定となるようソフトウェアの調整(人が見た色に近づける)処理を実施しました。

-調整にあたり、難しかった点はありますか。

被写体に白が含まれない場合は光源推定を誤ることがあるので、適切な光源推定となるよう調整しなければなりません。

そこで弊社のAWBソフトウェアに入れ替え、これを使用することで被写体が空や緑景であることを認識できるため、撮影シーンに合わせた適切な補正処理を実施することができました。

実際に撮影シーンごとの調整内容を見てみましょう。

1. 屋外シーン

マゼンタ気味になっていたため、今回は暖色系に補正をしました。

調整前

調整後

 

2. 空シーン、緑景シーン

こちらもマゼンタ気味になっていました。弊社のAWBソフトウェアは被写体が空や緑景であることを認識できるため、撮影シーンごとに、人が見た色に近づけるように適切な光源推定と補正をしました。

空シーン:調整前

空シーン:調整後

 

空シーン:調整前

空シーン:調整後

 

緑景シーン:調整前

緑景シーン:調整後

 

緑景シーン:調整前

緑景シーン:調整後

 

3. 日陰シーン

日陰の木肌、および黄色の青みを改善しました。

日陰シーン:調整前

日陰シーン:調整後

 

日陰シーン:調整前

日陰シーン:調整後

 

-とても変わったのが、写真でよくわかりますね。

弊社は画一化された画作りではなく、ローカライズされた画を作れることを得意としています。

端末メーカーの方針や販売する地域のユーザーの好みなど、ローカライズの方向性は千差万別ですが、限られた工期の中でそれを実現できることが弊社の強みです。

-アキュートロジックのチューニングで、NuAns NEO [Reloaded]活用の幅がさらに広がりました。今回はご協力どうもありがとうございました。

<NuAns(ニュアンス)について>

ふと手にしたくなる、自分の傍に置いておきたくなる。最先端の便利なツールにも、そんな佇まいがあれば、暮らしに便利は寄り添うことができます。そこに置いた時、まるで長く使い続けた愛用品のように馴染むもの。生活が少しだけ心地よくなるもの。NuAnsは、生活に漂うニュアンスを、そっと膨らませる新しい回答です。

デザイン性と使い心地にこだわったライフスタイル関連製品を提供するブランドのNuAnsはスマートフォン関連グッズを製造・販売してきたトリニティのブランド「Simplism」(シンプリズム)とクリエイティブユニット「TENT」(テント)による共同プロジェクトとして2015年4月にスタートしました。2015年11月には本ブランドとして初のスマートフォン「NuAns NEO」を、2017年2月には「NuAns NEO [Reloaded]」を発表しています。「NEO」は取り外し可能なカバーによって700通りものカスタマイズが可能なSIMフリースマートフォンです。

URL:http://nuans.jp |neo.nuans.jp
Instagram:nuans_jp
Twitter:nuans_jp
Facebook: nuans.jp

<トリニティ株式会社>

トリニティは、キラリと光るコンピューター周辺機器やデジタル雑貨などのアイテムを輸入/開発して日本や海外のマーケットに紹介しています。「デジタルライフを豊かにすること」が私たちの原動力です。

社名:トリニティ株式会社
代表取締役:星川 哲視(ほしかわ てつし)
所在地:埼玉県新座市東北2-14-17
URL:http://trinity.jp
Twitter:trinityinc
Facebook:www.trinity.jp

[ NuAns NEO 製品サポート お問い合わせ ]
NEO サポートセンター
TEL:048-661-5577
e-mail:neosupport@nuans.jp
受付時間:月~金(9〜17時)

[ 本リリースに関するお問い合わせ ]
トリニティ株式会社:広報担当
TEL:048-299-3433
FAX:03-6368-5173
e-mail:marketing@trinity.jp

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